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映画『アマルフィ 女神の報酬』 レビュー

 

〈点数〉

0.5(オススメする訳にはいかないダメ映画)

 

〈一言〉

日本が世界に誇るダメ映画。恐ろしいぐらいの支離滅裂さにあなたはきっと震える。

 

〈ざっくりあらすじ〉

イタリアで起きた幼女誘拐事件に遭遇した外交官・黒田。しかし、それは隠蔽された過去の事件から端を発するテロ事件のほんの序章に過ぎなかった。

 

やばい、面白そう。

〈批評〉

ダメ映画には、『死霊の盆踊り』という世界的な金字塔があるのですが、これは映画ファンに広く愛されていて、ある種の市民権を得ているように思います。

監督のエド・ウッドを題材にした映画もあるくらいですし。(こちらはジョニー・デップ主演で、本当に名作)

そして、この監督はなによりも『死霊の盆踊り』を真摯に作っていたようで、少なくとも望まれて作られた、愛すべき映画です。

 

しかし、『アマルフィ 女神の報酬』は、制作に関わった原作者にすら見捨てられたといういわば捨て子のようなエピソードを持つ映画で、誰にも愛されてなかった、それはそれは悲しい映画なのです。

 

ところで私はツイッターで映画アカウントもやっているのですが、いわゆる映画好きには「ダメ映画ラバーズ」と私が呼ぶ人達がいます。

まあ読んで字のごとくなんですが、ダメ映画を愛する人々です。

 

このブログの2本目では、そんな敬愛すべきダメ映画ラバーズの皆様に『だけ』、本作をおすすめいたします。

以下、ごめんなさい、早速ですがブログ名に偽りあり。ネタバレがあります。

 

さて。。。

 

 

 

 

 

 

この映画はですね、本当に支離滅裂なんですよ!

 

外交官がテロと戦うという斬新かつシャープな設定、日本を代表する豪華俳優陣、イタリア各地の名所を舞台にすることで生まれる絵力。

これらを素材に、なにがどうなればこんなクソ面白くない映画を作ることができるのか。

 

最大にして最悪なのは、敵のテロ組織が史上類を見ないポンコツ集団なのだということ。

 

いや、彼らの動機は真面目なのです。

日本政府に隠蔽された、暗く重い陰惨な過去の事件への復讐を目的にテロを画策するという、一本気で切ない連中なのです。

私は自分の正義を貫く悪役が大好きですから、この犯人たちの動機には深く胸を打たれたはずなのです、この映画がマトモであれば。

 

しかし、やり方がひどい。

 

まあ要するに幼女誘拐の目的は、日本大使館のセキュリティを担当する警備会社の中枢を、幼女の母親に占拠するよう脅すためなんですが。。

 

この母親は、数々の戦場を渡り歩いた歴戦の女傭兵でもなければ、真理に辿り着いた有能な女錬金術師でもない。

 

主婦である。

 

めまいがします。

なぜだ。

なぜそんなハードで作戦に不可欠な任務を主婦に遂行させるのだ。

しかも、あんな仕込みをして娘を誘拐までして。

そして、占拠するのか、天海祐希よ。

 

天海祐希による、この占拠シーンは私が見た数ある映画の中でも最大の迷場面であったと断言します。唖然。

 

そして、この映画を観てから、年に二度ほどこのシーンを思い出して、「なぜなのか」と思い出し失笑をしていることもここに告白します。

 

その意味では是非観ていただきたいシーンと言えなくもないが、観ていただいても責任は取りたくない。そんな迷シーンでした。

 

いずれにしろ、いかにもっともらしい大義名分を唱えようとも、ここまでポンコツな作戦を遂行するテロ組織には同情の余地はなく、アホな指揮官を持ったことを悔やんでもらう他にはない。

お前のことだ、佐藤浩市

 

 

 

とまあ、色々書いてみたが褒めるところは本当にありません。笑

これだけ書いてもこの映画の酷さを表現するにはまだまだ言葉が足りず、ブログ開始して早くも自分の文才のなさを呪うばかりです。

 

なお名前を出しましたが、俳優陣に当然その責はなく、この脚本を読んでもなお演技を完結させたのはプロ意識の賜物でしょう。

いや、本当に。

 

ただ、原作の小説はかなり面白いようですね。

制作現場でなにが起こったんだ、本当に。。笑

 

あと、フジテレビ50周年の記念だかなんだかの作品だからか、かなり色々と無理なお金の使い方をしていて、なおそれが全く生きていません。

なんか『こんな風にやりゃどうせ売れるだろ』って言う姿勢がうっすらと見える気がするんですよねぇ。。

そんな意味でも嫌〜な後味を残すダメ映画です。

 

決してオススメはしませんので、観る場合は自己責任で。。笑

 

〈視聴方法〉

それを踏まえて。笑

映画『アマルフィ 女神の報酬』は2018年8月22日現在、以下の方法で視聴できるようです。

 

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