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映画『シン・ゴジラ』 レビュー


〈上映時間〉

119分

 

〈点数〉

4.5(超オススメの名作)

 

 〈一言〉  

現代日本映画の一つの到達点。

 

〈ざっくりあらすじ〉  

東京近海に謎の巨大生物が出現し、日本政府がその対応に追われる。

 

いや、大きなストーリーは従来のゴジラなんですよね。この映画の画期的な点は、その見せ方にあります。

 

〈レビュー〉

3回目の視聴。

今回、Amazonプライムの見放題対象になったのを機に久しぶりに観てみました!

 

やっぱり面白い映画ですねー!

この映画の魅力って色々あると思うんですけど、やはり「リアリティ」と「謎」と「絵」だと思うのですね。

 

もう色んな所で言われてますが、この映画のリアリティは本当に凄いです。

仮にゴジラの様な怪獣が日本に出現したら、日本政府は、組織としてどのように向き合うのかが克明に描き出されます。

謎の巨大生物が出現するという現象を、現行の法律の枠でいかに解釈するか議論したり、刻々と移り変わる事態に特別立法で対処したりと、官僚的リアリティと言いましょうか、組織的リアリティと言いましょうか。

こんな部分に光を当てるというのは、世界的にも珍しい手法なんじゃないでしょうか。

パッと浮かぶのは『踊る大捜査線』あたりですけど、これも本作の総監督・庵野秀明さんが作った『エヴァンゲリオン』の影響を受けてるんだとか。

となると、やはり庵野秀明さんということですよね。笑 

エヴァンゲリオン』も凄いリアリティらしいですね、まだ観てないんですけど。是非観てみたいです!

 

 

 

このリアリティが、一番わかりやすい本作の魅力だと思うんですけど、本作のもう一つの大きな魅力は、観る人を惹きつける数々の謎ですよね。

 

ゴジラとは結局なんだったのか。

 

なぜゴジラは東京を目指すのか。

 

牧博士は一体なにをして、その目的はなんだったのか。

 

あのラストシーンの意味はなんだったのか。

 

本作には数々の謎が散りばめられ、その答えは作中に明示されてはいません。

つまり、観る人によって様々な解釈が可能なんですね。

 

この謎には、ネットでも様々な解釈が提示されていて、映画を観た後にそういったものを眺めながら、自分であれこれ考えてみるのも、この映画の大きな楽しみの一つです。

 

私は『風の谷のナウシカ』や『エヴァンゲリオン』との繋がりを指摘する説が一番楽しめました。

この映画を鑑賞したら、是非ネットで色々漁ってみてください。笑

 

 

 

そして、最後に私が伝えたい本作の魅力は、その圧倒的な絵、つまり画面作りです。

CGが凄いというのもそうなんですけど、刺激的なアイデアがたくさん盛り込まれてます。

 

狂言師野村萬斎さんがゴジラを動きを演じています。

こんな発想、どこから出てくるんですかね。笑

着ぐるみを着せてた昔のゴジラから考えると、モーション・キャプチャーの技術が発達した今だからこそ実現したアイデアだと言えると思います。

 

あとゴジラのビジュアルですよね。

歴代のゴジラには色々なパターンがあって、ゴジラが正義の怪獣の時はやっぱ愛嬌があるし、凛々しさが強調されてたものですが。。

今回のゴジラは、いい感じで気持ち悪い造形で怖いんですよね。

意思の疎通が明らかに不可能だと分かるビジュアルで、ゴジラの「災害」としての面が強調されていました。

しかも、あの光線ですよ。絶望的過ぎませんかね。

ゴジラが東京を焼き尽くす映像なんて、この世の終わりですもんね。笑

 

そして、終盤にして最高の盛り上がりを見せた「ヤシオリ作戦」!!

ごめんなさい、一見するとバカらしく見える作戦なんですけど。

でも、それが本当にアツいしカッコいいし、最高なんですよ!

合理的は一旦横に置いて、もうビジュアル的にうぉぉぉお!となれる、東京駅という立地を活かした最高にイカした作戦でした。

 

 

とにかく日本映画史に残る名作です。

未見の人は是非一度ご覧になってみてください!

 

〈視聴方法〉

シン・ゴジラ』は2018年8月24日現在、以下の方法で視聴できるようです。

①動画配信

・U-NEXT

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月額料金が他の配信サービスより高いのがネックですが、その分コンテンツの質と量がずば抜けてます。

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本作は見放題対象作品ではありませんが、ポイントや追加課金で視聴可能です!

 

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見放題対象作品の数はhuluやNetflixには正直、遅れを取るのですが、ライトな視聴スタイルであれば十分かも知れません。

いざとなれば追加料金で、視聴できる作品も多いですし。

本作は見放題対象作品です!

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